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【Angellir連載企画】おしゃれの引き算レッスン 第2回 「買い方」を見直す

最終更新日:2022年2月5日 | 公開日:2021年7月20日

3つのステップで“買わない基準”の確立を

Lesson1で、すでに関係の終わった“元カレ”服にさようならできるいい女に進化したら、次は買い方のトレーニング。手間暇かけてクローゼットに余白を作っても、そこに再びイマイチな服を詰め込んでいくなんて、はっきり言ってエネルギーやコストの浪費! そこでLesson2では、イマイチな結果に終わることの多かったこれまでの買い方を見直しながら、“買わない基準”、つまり、断捨離の<断>にあたる概念をしっかり確立していきます。
Lesson1で“引き算”をきちんと実践していけば、残念な結果になる服を見極める目も養われているはず? 「長年の習性に油断は禁物! レジに行く前に、“私はこの服とどれくらい長く楽しいおつきあいができるかしら?”とかならず一呼吸置くことを習慣づけ、ショッピングのマイ・ニューノーマルを構築していきましょう」
今回は3つのステップをご用意。買い物をするまえにしっかり読んでおいてください。

STEP 1 そこそこのものは買わない

「1枚くらいあったら便利かも」は、失敗ショッピングへの最短距離。そもそも、“便利”と“おしゃれ”は同じステージにないため、“あったら便利かも”レベルの服はあってもなくてもおしゃれに影響はありません。その点で、セールは“あったら便利かも”服の巣窟なので用心が必要です。では、セールはタブーにするべき?
「今から次のシーズンに着たい服を真剣にシミュレーションして、イメージ通りの服がぴったりのサイズで残っていた時だけセールを活用しましょう。イメージのない行き当たりばったりでよい買い物はできないので、イメージが湧かなかったシーズンは行かなくてもいいくらいです」

STEP 2 買い物の主人公は店ではなく自分。NOと言える自分に!

よく言われることではありますが、買う前にかならず試着すること。ただし、その理由は、似合うかどうかを確認するためだけではなく……。
「私の場合は、1回試着しただけで、“素敵だし似合うけど真剣交際したい相手ではないな”と気が済んでしまうこともよくあって。試着のおかげでものすごい節約になっていると思います(笑)。もし試着を億劫に感じたら、本当はそこまで欲しくないのかも……と思い直すチャンスだと捉えましょう」
また、そもそも試着が苦手だという人も多いようです。
「試着したら買わないといけなくなるという強迫観念ですね。でも、“なんだかピンとこなかったのでまた寄らせてもらいますね”と正直に告げることは、なんの失礼にもあたりません。店員さんもプロ。断られるのにも慣れっこです。なにより、嘘やごまかしのない本音の買い物を心がけることで、店員さんもプロとして、本気で好みを理解してあげたいと腕がなるはず。無料のパーソナルスタイリストのようなものですね。それがショッピングの本来の楽しみ方でもあります」
逆に、服と違って、誰もがかならず試着してから買うのが靴ですが……。
「“履くうちに革が足に馴染んできます”なんてよく聞くセリフですが、最初から馴染まないものがいつか馴染むなんてまずあり得ないと思うくらいでちょうどいいです。靴はデザインと同じくらい履き心地も重要。絶対に妥協してはいけません」

STEP 3 ネットショッピングで失敗しないコツ

インターネットやスマートフォンの普及により、ネットショッピングの広告もすっかり当たり前の光景に。しかし実情は、写真映えやお買い得感を前提に企画された服も多く、クローゼットにイマイチな服を増やす大きな原因になっています。
「ネットショッピングは手軽さが魅力ですが、私はもともとお気に入りの店や信頼のおけるブランドのものしか買わないし、知らないブランドに挑戦したかったら、返品無料のサイトだけにしています。買い物のハードルを高くするくらいでちょうどいいのです」
服を見る目はプロ級の山際さんでさえ、実物が見られないネットショッピングには慎重! その一方で、積極的にネットショッピングを活用しているアイテムも。
「それは靴です。靴の場合、手持ちの服とコーディネートしながら決められるという実店舗での買い物では得られない大きな利点があります。また、返品が無料(着払い)のショッピングサイトで、前後3サイズを買って合わないものだけ返品するという裏技も駆使しています」

ニューノーマル時代に確立したい「買い方」の新基準とは?

数々の企業がリモートワークを実現させ、また、家にいながら受けられるWEBセミナー、通称「ウェビナー」も激増。ソーシャル空間ではなく、プライベート空間で過ごす時間が圧倒的に増えたこのニューノーマル時代に、新しい価値を持つのはどんな服?
「まず、ジャケットやスーツ、ハイヒール、ストッキングといったソーシャル<社交>を目的としたワードローブはそこまでたくさんの数が必要なくなりますよね。また、これまでは“◯◯に見られる服”がよしとされる不文律があり、“高見え”服、“褒められ”服、あるいは異性に受けのいい“モテ服”といった、着る本人を置き去りにした奇妙なキーワードをよく目にしたものですが、それらも次第に時代遅れになっていきそう。着ている自分が心地よいかという、自分基準の価値のプライオリティがぐっと高くなっていくはずです」
このニューノーマルの流れは、ココ・シャネルが新しいスタイルを普及させ、女性たちを窮屈なコルセットから解放して以来かもしれません。
「時代の空気を反映してか、昨年の秋冬は、さまざまなブランドでニットアイテムの展開が豊富なのがとても印象的でした」
そう言う山際さんのインタビュー時のファッションも、主役はニットのセットアップ。通称“ニットアップ”。家で着るために買ったそうですが、見事なアクセサリーづかいにより、品のいい華やかさがプラスされた極上のよそゆきに。いかにもな“部屋着”とはまったくの別物!
「アクセサリー次第で家着にもよそゆきにもなる服は、コスパも最高なんです。大人の女性におすすめなのは、素肌にそのまま着て心地いいシンプルなハイゲージニットの服です。上質なニットになるほど、正しいお手入れでいくらでも長持ちするので、値段の安さにとらわれずに、何年もかけて元をとるつもりで、本当に質のいいものを選んでほしいです」
その点、人前に出るのもためらわれるくつろぎすぎたジャージなどは家の中限定の服になるため、かえってコスパは悪いと言えそうです。また、家で洗えるマシンウォッシャブル素材の服が増えたことにも注目しています。
「マシンウォッシャブルの中には、数年前から依然トレンドが続くロングのプリーツスカートなども見かけます。いかにも家で洗濯ができなさそうアイテムの代名詞なのに、繊維技術の進歩によって可能になったのですね。家で洗えるなら、家着としても最適なアイテムだと思います」
リラックスムードは靴の世界にも。女性の必需品として君臨していたピンヒールもここ数年でいつの間にか存在感がなくなり、入れ替わるように、チャンキーヒールやフラットパンプス、デザインスニーカーが台頭しています。他人にどう見られたいかよりも、自分がいかに心地よくいられるかにお金をかけたいという「買い方」のニューノーマルは、まさにポジティブな進化。その価値基準が再び“他人”に戻ることはないような予感さえします。

山際さんの最近のお気に入りの靴たち
山際さんの最近のお気に入りの靴たち

山際恵美子(やまぎわ・えみこ)
ファッション・ディレクター
ファッション雑誌「GINZA」(マガジンハウス)元編集長。フランス留学で習得したフランス語と英語の二か国語を活かし、ミラノ&パリコレクションを10年以上最前線で取材。書籍編集部では、「断捨離」をはじめ、ファッション、美容、医療、料理、ライフスタイルなど幅広い書籍をプロデュース。マガジンハウス退社後、2017年よりフリーランスのファッション・ディレクターとして活動を始める。40歳以上の女性を対象とした各種ファッションセミナーの中でも、5か月かけてオリジナルの山際メソッドを習得していく「大人のファッション・実践コース」は、受講者の間で別名「5か月で別人になるコース」と呼ばれるほど高い評価を博す。そのスピンオフ、月1回のオンラインサロン「GO ASK EMIKO!」も、「ファッション誌より勉強になる!」と続々フォロワーを増やしている。初の著書『服を捨てたらおしゃれがこんなに「カンタン」に』(2018年刊)は、発売直後からAmazonランキングファッション部門1位に。

山際恵美子オフィシャルサイトhttp://yamagiwa-emiko.jp/
山際恵美子オフィシャルブログhttps://ameblo.jp/yamagiwa-emiko/
Instagram @YAMAGIWA_EMIKO

イラスト/和全 取材・文/藤城朋子

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