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【Angellir連載企画】美と健康と幸せを得る断捨離ヨガ 第1回 断捨離ヨガと挨拶のポーズ

最終更新日:2022年2月5日 | 公開日:2021年7月26日

断捨離とヨガの関係って?

ヨガはサンスクリットで「結ぶ」という意味。「ヨガとは自分自身と自分の体を結びつけるもの。さらに自分と他者、自分と環境、最終的には自分と宇宙を結びつけていく。それがヨガです」と、やましたさんは言います。
劇変した生活習慣などにより、普段から心と体がチグハグに、乖離しやすい状況下にいる私達。ポーズを取ることで生じる違和感や爽快感などの、様々な体の声に耳を傾け、乖離の原因となる疲れやストレスを心身から離していく。こうして人間のデフォルトである健康な状態に戻し、自分の体と心(自分)を結び直すのが、本来のヨガの概念です。
体の状態に耳を傾けるヨガのように、「自分と物との関係を問いなおすのが断捨離」なんだとか。そう、断捨離は「空間のヨガ」。心の入れ物である「体」を整えるヨガを、人間の入れ物である「住空間」に置き換えたのが断捨離です。つまり「おうち=体」と、どちらも、私達の「命の入れ物」と考えられ、どちらも「空間」なのです。
あなたが身を置く空間に、必要な物か、必要でない物かと、関係性を問いなおすことで答えが明確になり、「捨てる」という行動が起こしやすくなります。断捨離により空間は蘇り、さらに精査した物達と幸せな空間をクリエイトできるのです。

世界を見る目が変わりだす! 断捨離は「空間」の意識改革

住居は人間の入れ物である「空間」。体は心の入れ物である「空間」。目に見えない心は感情の入れ物である「空間」。そうやって私達とその周りを観察すると、「すべて空間」として捉えることが可能だと、やましたさんは教えてくれました。すべての空間は相似関係にあり、体にとって住居が空間、心にとって体が空間、感情にとって心が空間と……、入れ子構造になっています。ここで、やましたさんから皆様へ質問です。
「空間が空間として機能するための絶対条件はなんでしょうか?」。
その答えは、「時間」と「人」。例えば、「午後1時から会議室で上司と打ち合わせ」「夜7時から家族でレストランに食事に行く」など、「時間+人」ありきで空間は初めて機能します。さらに、会議室やレストランなど、どの空間にも欠かせない物は「ドア」。会議や食事が始まると入り、終わると出るというように、時間と人でなりたつ「空間」には、必ず「入口」と「出口」が必要。
「人間は体という空間を使い、『吸って=入口』『吐いて=出口』と呼吸をし、『新陳代謝』し続けて生きています。新陳代謝は命のメカニズム、宇宙のメカニズムと理解しています」と、やましたさんは言います。
さて、今、私達の体の入れ物である住居という「空間」、心の入れ物である「体」という「空間」は、どんな状態でしょうか。物を買ってばかりで捨てられない、食べ物を食べたいだけ食べて出していない状態なのでは⁉
こうして、すべてを「空間」として見なおすことで、いかに「新陳代謝」がおざなりになっているかに気づけ、目の前の世界を見る目が変わり始めるのではないでしょうか。

「捨てる」という行為には『意図』と『意思』が必要

すべての「空間」に「新陳代謝」が伴うのが自然だというのに、住居にも、体にも、作用させていない方が多い理由について、やましたさんは、「とりあえず、まあいいかと無自覚に買う人や留め置く人は多いが、とりあえず、まあいいかと、無自覚に捨てる人はいない」と言います。つまり「捨てる」という行為には、『意図』と『意思』がいるんです!
意図的に「捨てる」ことで、爽快な住居と体が手に入ります。重要なのは、まず「出す」こと。私達が自然に行う呼吸も、吐かなければ吸えません。自然に生息する、野生の動物達は、その時、その場が、常に排出場所。
ですが、私達人間は時間と空間の制限により、非常に不自然な状況を強いられています。いつどこでだって、排出やゴミ出しができるわけではありません。「こんな時、こんな場でやるなんて」など、時間と空間の制限+心理的な条件(面倒くさい、みっともない、もったいない……など)により、私達は出さずに溜めこんでしまうのです。
だからこそ、「洗練された出し方を学ぶ必要があり、それが断捨離」とやましたさんは言います。そこで大切なのが、「自然に逆らっていることを、意図すること」。人間本来のデフォルトは、心身共に健康で、「ごきげん」であること。「ごきげん」を邪魔する不必要な物に、細かく気づいて「出す(捨てる)」プロセスを意識化していくのが断捨離です。
必要か不必要か、意図的な「選択」と「決断」を、要所、要所でくださなければいけないため、最初は時間がかかるかもしれません。それぞれ独自の思考、感覚、感性を使って、「要・適・快」か「不要・不敵・不快」を自分自身で選び決断していきましょう。
どんどんスパイラルアップして、自分を介する全空間を美しく洗練させていき、生きることそのものがアートとなるのが、断捨離なのです。

住居が整えば、心身も整う。いつでも幸せへと修正できる断捨離

ここで整理収納と断捨離がいかに違うか、知っておいていただきましょう。限られた場所に、ラックやカラーボックスを置いて、散らばったものを整理整頓する収納術。空間と時間という概念がまるでなく、ラックやカラーボックスに収めた時点で、「はい、終わり」と時間を止めます。しかし空間には必ず時間と人が介入し、物の出し入れが始まると、次第に美しさは崩壊。せっかく収納した場所なのに放置状態になり、ついには忘却してしまいます。
断捨離は住まいという「空間」にアプローチをかけて、新陳代謝が伴う命のメカニズムを取り戻すこと。意識的に「出す」ことで、住居だけでなく、心身までもが整います。なぜなら、すべての「空間」は相似関係にあり、それぞれが結びつき、宇宙がひとつであるように意識もひとつだからです。
溜まった物を捨てることで、体や感情の滞りを出すことに繋がり、すべてが自然と流れ始めます。さらに空間とのつきあいが洗練され、「いかに詰まりに気づけるか? が重要になり、気づくことで常に、修正をかけられるようになります」と、やましたさんは言います。
物や食べ物、疲れや感情を溜めこみ過ぎて、まるで過呼吸状態にいるような現代人。まずは吐き「出す」ことで自然と吸うことができ、体のエネルギー循環が可能となるのが、命のメカニズムです。
同様に、「出す」ことで意識的に修正し続ければ、住まいも体も感情も圧倒的に変化し、健康状態も改善され、肌や髪も上質になり、表情やしぐさまでもが美しくなり、幸せな毎日に!

失ったことで再開……人の体と心を結び直す「断捨離ヨガ」

やましたさんは、ここ数年、断捨離をメインに活動し、ヨガ指導を忘れていたそうです。コロナにより緊急事態宣言で引きこもっていた時に、他人と触れ合えないなど一体感を失った人達、逆に密になる家族の時間により心の余裕をなくす人達を垣間見て、どちらにしても「不自然」を強いられていると気づいたやましたさんは、「きっと心も体も、緊張し、萎縮しているな」と、ZOOMで断捨離ヨガを開始し、ヨガ指導員に復帰されました。
「絶対、生でやるべきだ」と始まった、「断捨離ヨガ」の参加人数は、なんと1500人! やましたさんはZOOMという「空間」で、人の体と心の結び直しをされています。断捨離ヨガのテーマは……。
「しなやかに(心、体)」「たおやかに(心、体)」「したたかに(心、体)」というもの。
断捨離ヨガのポーズはカタチをつくるだけでなく、メインは「体の言い分に耳を傾ける」こと。意識を体の内側に向けることで、体は軽くなり、したたかに免疫力も高まるのです。

<実践「断捨離ヨガ」> 体へのご挨拶のポーズ

この「体へのご挨拶のポーズ」から「断捨離ヨガ」は始まります。このポーズをしてからその他のポーズを進めていきますので、しっかり覚えておきましょう。

  1. 1)両手を下から頭の上まで上げ、頭頂で合掌し、胸の高さまで下ろしてキープ。
  2. 2)途中、両手が胸の横で広がると共に、自然に胸も開いていきます。
  3. 3)胸の高さでつくる合掌体は、間隔を持ち胸につけないように、肘は上げ過ぎず下げ過ぎないように注意しましょう。
  4. 4)背筋は自然にまっすぐ伸ばしましょう。
  5. 5)自分のお腹の奥に向かって、「お願いします」と体にご挨拶をします。
  • *手と手の平を合わすことによって、体と気持を統一することができます。
  • *このポーズにより、心身の調和がとれます。

やましたひでこ

やましたひでこ/一般財団法人「断捨離®」代表。ヨガの行法哲学「断行、捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片付け」に落としこみ、誰もが実践可能のメソッドとして構築。全国各地をセミナー・講演を行うなか、TV、新聞、雑誌、ラジオなど、多様なメディアを通して活動を展開。著書の累計販売部数は500万部を超える。

イラスト/和全 撮影/松本裕之 取材・原稿/竹中章恵

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